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明日から、ちょっとやってみたくなる 「ひと育見直し塾」
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第四回

異なる世代との
「世代間ギャップ」を埋めるには?

もしあなたが40~50代のベテラン世代なら、20代の若い世代に対して、「最近の若い世代は…」といった言葉を使いたくなったことはありませんか? 一方、若い世代の方も「これだからおじさんは…」のように、ベテラン世代の言動にイライラしたことがあるかもしれません。
職場には、いろんな世代の人がいて、毎日顔を合わせます。ひょっとしたら、異なる世代との価値観のギャップに、ストレスを感じていませんか?
ところで、なぜ、世代間ギャップを感じるのでしょうか。その理由を一言でいえば、「過ごしてきた環境が違うから」でしょう。筆者はアラフィフですが、若いころの通信手段は電話やFAXで、「24時間戦えますか」というCMが流れていた時代を過ごしてきました。一方、今の若い世代は、デジタルネイティブでゆるやかな横のつながりで育ってきています。
このように、過ごしてきた時代背景を考えるだけでも、それぞれの世代が抱く価値観や「正しさ」が違うのも、当然だと気づくでしょう。
でも、それは頭での理解であって、実際には、世代間ギャップを感じてしまいます。世代間ギャップを縮めるためには、どうすればいいのでしょうか。
1つ目の方法は、「自分の価値観を疑ってみる」です。あなたが「これが普通」「当たり前」「当然」「常識」と思っていることを、「本当にこれが普通なのかな?」「当たり前なのかな?」のように「疑ってみる」のです。
たとえば、体調が悪いときに、会社を休む連絡をする際、ベテラン世代の中には「電話連絡するのが常識」と思っている人もいるでしょう。一方、若い世代はSNSやメールのほうが慣れています。それを頭ごなしに「会社を休むなら電話連絡が常識だろ?」「昔からこういうものだ」と価値観を押し付けると、若い世代との世代間ギャップはますます拡がってしまいます。
そこで、「そもそもなぜ、自分は“電話連絡するのが常識”だと思っているのだろう?」のように、自分の価値観を疑ってみます。意外と、「以前からそうだったから」のような、明確な理由が自分でもわからないことが少なくないものです。
もし、明確な理由があるなら、それを説明する必要があるでしょう。
2つ目の方法は、「なぜ、相手はそう思うのだろう?」のように、「相手が過ごしてきた背景に思いをはせる」です。
たとえば、先ほどの「電話連絡するのが常識」について、「なぜ、若い世代はメールやSNSのほうがいいと思うのだろう?」のように、相手の考えに思いをはせてみます。すると、「メールやSNSのほうが使い慣れているから」といったこともあるかもしれませんし、「電話に慣れていないから、緊張するのかもしれない」のように、相手の悩みごとに気づくこともあります。
このように、「自分の価値観を疑ってみる」「相手が育ってきた背景に思いをはせる」と、客観的な視点で世代間ギャップを観察することができ、冷静になるきっかけにもなります。
繰り返しになりますが、世代間ギャップは「過ごしてきた環境の違い」によって起こります。世代が違えば、ギャップがあるのはむしろ当然です。「若い世代は~」「ベテラン世代は~」のようにラベル付けし、価値観を一方的に押し付けるよりも、「ギャップを縮めるためにはどうすればいいか」を考えることも、大切ではないかと思います。
なぜなら、もっとも大切なのはいがみ合うことではなく、「お互いにとって働きやすい環境をつくる」ことなのですから。
NPO法人しごとのみらい 理事長 竹内 義晴 氏

【筆者プロフィール】

NPO法人しごとのみらい 理事長竹内 義晴 氏
1971年生まれ。元はプログラマー。ギスギスした人間関係でストレスを抱える中、管理職を任されコミュニケーション力の必要性を痛感。その経験から、コミュニケーション心理学やコーチングを学ぶ。現在は「楽しくはたらく人を増やす」を活動テーマに、コミュニケーションの問題によって生じる職場の課題を解決し、楽しく働くことができるようコミュニケーションの講演・研修、講座、コーチング、カウンセリングに従事している。