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ユニーク中小企業のすすめ vol.1 第4次産業革命で、
中小企業はチャンスをつかめ!

―― いま、日本のモノづくり中小企業はどんな課題に直面しているのか!?経済アナリストの森永卓郎が考える“モリタク流、課題への前向きな向き合い方”とは!?

驚異のスピードで進む「自動車の家電化」

愛知県といえば自動車産業が盛んですよね。ここから生まれた「カイゼン」や「JKK(自工程完結)」といった独特の生産体制は、日本のモノづくりの象徴として広がり、世界を席けんしてきました。同時に、複雑な構造の部品を組み合わせる自動車製造の現場では、熟練の技術が必要とされてきました。これらの「擦り合わせ型」生産体制は、パソコンやテレビなど、標準規格に合った部品なら、どれを組み合わせても簡単に組み立てられるような「標準化(モジュール化)」された生産体制とは異なる。だから、家電産業がグローバル競争、価格競争に巻き込まれて大手の経営が苦しくなったのと比べると、自動車産業はずっと優位性を保ち続けてくることができました。しかし今、その状況は劇的に変わろうとしているんです!! カーナビの搭載から始まった変革である「自動車の家電化」。更に電気自動車の時代になればそこにはもう、家電としての自動車が存在することになるんです。エンジン生産などの高い技術力が不要になり、生産体制の効率化だったり、単純化…競争力の低下につながる家電産業の前例があるからこそ、どんな策を講じなければならないか、今、自動車業界は、考える時期に来ているんだと思います。

オペレーターがいなくなり、生産性は無限大に!?

「自動車の家電化」という、自動車業界にとっての一大事!!これを理解するために、産業革命の歴史をたどってみましょう。第一次産業革命の象徴は蒸気機関。蒸気の力で大量生産が可能となりました。第二次は石油と電気による産業革命。資源や市場の獲得競争が激しい時代が到来しました。そして第三次は1980年代から2010年くらいまで続いたFA 、OAによる「マイクロエレクトロニクス革命」。工場には工作機械や産業用ロボットがドンドン導入され、「機械が機械をつくる」生産体制が主流となりました。そして、近年の第四次産業革命では、人工知能という新しい技術が加わるわけです。人工知能とロボットの組合せで人間の作業に代わる動きができる。第三次産業革命では産業用ロボットの隣には必ずオペレーターがいて作業をしていました。ところが、第四次産業革命では、人工知能が軸となりオペレーターが不要になる。つまり、工場には人がいらなくなり、24時間365日稼働する人工知能を備えたロボットが生産性を飛躍的に向上させるという脅威が待っているんです。

人工知能に負けない高付加価値づくりは中小企業のがんばりにかかっている!

技術革新は止められない。だからこそ、モノづくり中小企業はこれから取り組みを変えていかなければなりません。でもね、経営者の皆さん、暗い話ばかりではありませんよ。下記は製造業を営む中小企業を対象にアンケート調査を行った結果ですが、「多品種・ロット変動等への適応力」「難度の高い加工を実現する技術」など、各社競争力を高めるための工夫をしていることが分かります。どんな企業も、小さくてもナンバーワン、オンリーワンを必ず持っている。中小企業ならではの意思決定のスピードと、フレキシブルな生産対応力、蓄積した特殊技術は誇れるものです!第四次産業革命の中で魅力的な成長を遂げられるのは、こうしたフットワークを備えた中小企業だと、私は誰に何を言われようと、強く信じています!!
変革を求められるモノづくり中小企業が、生き残る術とは――
第2回では、繁栄を続ける企業の経営者について、共通する“経営姿勢”を御紹介します!お楽しみに!