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新入社員が最初に乗り越えるべき課題は、周囲の人々との関係を築くことです。
同僚や先輩、上司とのコミュニケーションを通じて信頼関係を構築することが求められます。
人間関係を築いたら次は組織のルールを理解し、それに従って仕事を進めていきます。
組織によって業務の進め方やコミュニケーションの仕方など、様々なルールがあります。
会社としての目標や理念を理解して、それに基づいた行動を促します。
これら3つのステップを通して、新入社員は組織の一員としてのパフォーマンスを発揮できるようになります。
特に人間関係をうまく構築することは、ルールや文化を学んでもらうための基盤となるため、新入社員と良い関係性を築くことが会社での学びにつながります。
一方で企業によっては、マインドを変えることを重視して、厳しい研修を行うこともあります。そのような研修は新入社員の自信を喪失させ、組織への適応を妨げる結果につながってしまうため注意が必要です。
新入社員が最初の数か月で達成する目標を決めましょう。 いつ頃までにどのような状態になっていることが望ましいかを組織側で考えて、 新入社員に伝えます。あくまで営業の場合の一例ですが、次のような目標が考えられます。
1か月目:同僚、先輩、上司の名前と顔を覚え、それぞれの役割や得意分野を理解する
2か月目:会社のサービスに関する知識を理解し、営業ツールの操作方法を習得する
3か月目:上司や先輩の営業に5件程度同行し、少なくとも1件の提案に挑戦する
入社から数か月後の目標を定めることで新入社員は仕事の優先順位を考え、 効率的なスキルの育成につながっていきます。
また、目標の達成を通じて自身の成長を体感させることで、 自信とモチベーションにつながるでしょう。
新入社員の悩みのタネとして、誰に何を相談すればよいのかが分からない点が挙げられます。
その対策として新入社員にはメンターをつけるように
手配しましょう。
メンターの作業として、仕事の進め方やコミュニケーション、組織のルールを教えることがあげられます。
また、新入社員のふるまいに対してフィードバックを提供し、自己改善を促したり、新入社員
の悩みに寄り添うのも重要な役割です。
メンターがいると、問題に直面した新入社員に早く気付くことができ、解決策を見つけやすくなります。
メンターの基準は、経験豊富で組織のルールや文化に精通している人材で、新入社員の声に耳を傾け成長を喜ぶことができる、教育に関心のある人をチョイスすることが一番でしょう。
ポジティブフィードバックとは新入社員の公道や言動の良い面に注目して、前向きに褒めることを意味します。
新入社員に成功体験を提供することで、その後の積極的な試行錯誤につながります。
ネガティブフィードバック、つまり間違いを注意するよりもポジティブフィードバックの方が会社全体に好影響を与えます。
例えば、次のような場面でのフィードバックが考えられます。
タスク完了時:新入社員が成果を出した際「今回の取り組みのおかげで、チーム全体に良い影響を与えました」などと、新入社員の行動の価値を評価します。
スキル習得時:新しいことを実践できるようになったら「その技術を早く習得してくれたおかげで、全体がスムーズに進んだので大変助かりました」といった具合に、新入社員の努力を認めてあげます。
チームへの貢献時:職場での目標の達成に貢献した場合「あなたの行動がチームの成果につながりました。ありがとうございます」
といった具合に、それが小さな業務であっても評価を与えましょう。
新入社員が組織に早くなじむことは、単に本人だけの責任というわけではありません。
組織側からもできるアクションが幾つもあります。
まずは実践可能なポイントから着実に進めることが大切です。