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あいちの職業訓練最前線 ―中小企業の成長力を上げる人材育成事例紹介―

会社概要
Company Data
受動型から提案型へ
~試作を中心とする下請けから脱却し、開発力を強化~

自動車用樹脂部品の試作品製造会社として1988年に設立。受注型から提案型へとシフトし「100年企業」を目指すため、2014年には自社の樹脂成型技術を応用したオリジナル商品を開発し、市場に投入した。代表の鳥越氏が掲げる社訓「意努夢」にはオンリーワン企業を目指す精神が込められている。

株式会社鳥越樹脂工業

愛知県一宮市平島2丁目6番20号
TEL:0586-77-9191
FAX:0586-77-9016
http://www.torigoejyushi.co.jp/


代表取締役 鳥越 豊氏

あいちの
職業訓練
最前線

vol.04

「挑む」精神を浸透させ、商品開発に着手。
技術伝承と両輪で取り組み、強みを増やす経営へ。

社訓「意努夢」には
人材育成ビジョンが表現されている

―IT化により製品の完成イメージをシミュレーションできるようになるなど、90年代後半から徐々にニーズが低下してきた樹脂の成型技術。方向転換を強いられた鳥越樹脂工業は、時代に対応する人材をどのように採用し、育成しているのでしょうか。


谷口
1999年頃から試作だけでなく、フロントバンパーやサイドプロテクターといったオプションパーツの製造に力を入れていますね。この頃には大きな体制変更があったんでしょうか?

鳥越
はい。1988年に会社をつくってから、ずっと私自身が現場で作業の指示をして参りましたが、1998年~1999年あたりから経営のみにシフトしました。マーケットのニーズが変わり、その中で規模拡大を図るためには、組織を整備し、ボトムアップで発展していかなければと考えたからです。

「マーケットのニーズに合わせ組織の整備も行ってきたと語る鳥越氏」


谷口
大変革ですね。組織をつくる上では、各部署の主体性を尊重しながらも、会社のビジョンに基づいた組織運営が必要です。社長の方針をどのようにして社員たちに浸透させていったのでしょうか。

鳥越
年度替わりの7月に「経営指針発表会」を行います。ここで1年の経営ビジョンを全社員の前で発表します。その後14部署に分かれ、各部署のリーダーを中心に、部署内でディスカッションを行って目標を決めてもらっています。11月、3月にはこの目標への振り返りを行い、PDCAを意識した部署内のマネジメントに取り組んでいます。

谷口
現場の改善目標と人材育成目標がここで決まるわけですね。

鳥越
各部署で、夢の実現のために意思を持ち、努力してほしい。社訓の「意努夢」を浸透させるために取り組んでいます。

谷口
社風もだんだん下請けから提案型へと変化してきているのでしょうか。

鳥越
最近では航空機のシートまわり製品に着手し始めたり、営業部の若手社員が企画開発した美容健康分野の商品が市場で流通し始めています。

谷口
自社の提案力が上がれば、そこに新しい事業部が生まれ、また新たに人材が育つフィールド(環境)が生まれますね。まさに「意努夢」の浸透が、人材育成の場をつくっているといえますね。

「室内には、目標を伝えるスローガンが並ぶ」


商品開発と技術伝承の両輪で
安定的に100年企業へと進化させる


谷口
ところで、経営ビジョンにふさわしい人材を今後増やしていくため、採用についてはどのような方針をお持ちでしょうか。

鳥越
転換期に当たる1999年から定期採用を継続して行っています。2013年からは地元の高校卒業者も採用しています。新しい分野の製造体制をつくりながらも、創業時から行ってきた試作分野の技術継承を行うためです。試作現場のリーダーとのマンツーマンの指導体制です。頭の中で3次元を描けるようになることはすべての技術の基盤となるものだと考えています。

谷口
なるほど、試作技術はモノづくりのベースにあるという考えのもとでOJTを行っていますね。新旧の技術を両立させて進化していきたいと。

鳥越
はい。景気の波がある中で定期採用を続けることは決して楽ではありませんが、自社の強みとなる技術を継承し、目指す「100年企業」へ向かっていくためにも必要なことです。採用に関しては、愛知中小企業家同友会(※)からの求人情報も利用しています。地元の人材、マーケットを生かしていかに発展していくかが今後の大きなテーマとなると思います。

※愛知中小企業家同友会 http://www.douyukai.or.jp/

「次世代に技術を伝承する指導役の福井浩司さんと2年目の若手・荒木達成さん」

谷口センセイの対談後レビュー
Review
プロダクト・イノベーション
親企業依存をやめ、提案力の強化へ
自社ブランドづくりを社員が育つ土壌にする
自社ブランドを育てるには、そのための人材が必要です。1999年から新卒の定期採用を始めた鳥越樹脂工業は、企画力や設計力は大卒に期待しつつ、同時に、自社のベースにある技術力を絶やさないために高卒採用も行っています。将来、伝承してきた技術力がマーケットのニーズと結びつくときがくる。ブランドづくりは人材育成のフィールドづくりだという考えが、そこには込められているのです。