会社説明会とは?
- 自分の一方的な思い込みではなく、企業を正しく理解する場である!
- 自分が働く姿を思い描くため、企業との接点を見つけてみよう!
- 参加して、自分がどう感じたか?何を考えたか?を、必ず言葉にまとめよう!
会社説明会を知る!
会社説明会は、誰のため?
会社説明会は、経営者や先輩社員から直接話を聞ける貴重な機会。企業も、この機会をより重要視する傾向にあり、最近では、グループワークや座談会など、参加型の説明会も増えています。
一方、学生の皆さんにとっての説明会とは?
この機会を、ただ受け身で聞くだけの時間にするか?あるいは、自身の今後にいかすチャンスにするか?あなたの準備次第で、大きく変わっていくはずです。
皆さんが企業の情報を調べるとき、まずはパンフレットやインターネットなどから情報を得ると思います。しかし、その情報は「自分なり」の理解になっていないでしょうか?
多くの場合、実際とはギャップがある可能性が高く、そのギャップを埋めるためにも、説明会で自分の理解が正しいかを見て、聞いて、質問をして確かめることが必要です。
企業との接点を考える!
漠然と参加するのではなく、あなた自身を“棚卸し”する機会!
説明会に参加する際は、自分の特徴を整理しておきましょう。自分の興味関心や、得意なこと、目指す方向性などを自分が理解した上で説明会に参加することで、自分と企業との「接点」が考えやすくなります。
自分と企業の接点が見えると、入社後に自分が働く姿が思い描けるようになります。実際に自分が入社後に何をするのか。どんな能力が必要で、自分の何がいかせるのか。働くことで、自分にどんな能力が身につき、どう成長できるのか。とことん想像してみましょう。
自分が感じたこと、考えたことを大切に!
会社ごとの気づきをメモに残し、自己を客観視してみよう!
説明会では、聞いたことや見たことをメモに残すだけではなく、その場で自分がどう感じたか、何を考えたかも言葉にして残しておきましょう。
この作業をすることで、自己理解を深めることができます。企業が今後の選考で知りたいのは、学生が何を知っているかだけでなく、企業や仕事を知って、何を考え、何を感じているかです。
例えば、説明会に参加して「ここで働きたい!」と思ったら、どうしてそう思ったのか。仕事内容なのか、働いている人なのか、会社の方針なのか。できるだけ自分で掘り下げて考えてみましょう。
会社説明会は、
あなたのために設けられた“お見合い”の場!
このように、会社説明会は、活用次第でどれだけでも深めることができます。単なる企業の情報収集で終わらせるのか。説明会で得た情報をもとに、自己理解を深め、自分の将来のキャリアについて考える作業まで進めるのか。そこからさらに、今後の活動につなげていくのか。限られた時間を有効に活用しましょう。
事前と終了後の作業を頭に入れておこう!
- 会社説明会 事前チェックリスト
- 自分が何を目的として説明会に参加するかを答えることができる
- 参加先の企業が、どのような事業をしているかを調べた
- 入社後に自分がどのような仕事をするかを調べた
- 事前に調べて分からないこと、理解を確認する質問を幾つか考えている
- 参加当日の開始時間、場所、服装、持ち物を確認している
- 会社説明会 参加後チェックリスト
- 企業情報で明確になったこと、まだ不明確なことを整理した
- 説明会で自分が感じたこと、考えたことを整理した
- 自分の何がその企業でいかしていけそうか整理した
- 自分がその企業でどのように働いていきたいかを整理した
- 今後の学生生活で自分が何にどのように取り組むか、目標を設定した
- 【執筆】
- キャリアサポートオフィスprocess
代表 星野 宏氏
大学時代は音響を専攻し、バンドのレコーディングやイベントの企画、PAから演出・運営を学ぶ。
卒業後は、メーカーで生産管理・物流管理の仕事を経験後、物流業界の人事に転職。社内の安全衛生管理や労務管理、採用管理を行う。
2012年に独立。人間関係形成を目的とし、官公庁や企業、教育機関、民間団体などで、メンタルヘルスやハラスメント、コミュニケーションをテーマに研修を担当。
2016年4月から、文部科学省事業「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」(通称 COC+)の就業支援コーディネータとして、日本福祉大学で勤務。大学生向けのインターンシップやキャリア形成企画立案、学生と地域とのコーディネートを行い、2017年4月からは、同大学でキャリア開発の講義も担当している。