面接とは?
- 一方的に話すプレゼンテーションの場ではなく、面接官と会話する場!
- 自身について正しく理解してもらうため、“自分とは?”を伝える!
- どこに、相手の企業とのつながりがあるのか?接点を見いだす!
- “なに”を話すかだけでなく、“どう”伝えるかが、とても重要である!
面接官と会話をする!
- 一方的に話さない!
- 相手が何を聞きたいか?を常に意識する!
面接は、話したいことを一方的に話す場ではなく、面接官が知りたいことに答える場です。面接官は、入社後の姿を思い浮かべながら、あなたに接しています。特に中小企業では、あなたの良い部分を知ろうと、自社とのつながりが何か?を意識した質問を投げかける傾向にあります。
面接における質問例「自己PRをしてください」
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大学時代、サッカー部に所属していました。ポジションはディフェンスで、守りの要です。チームは地域では中間のランクでした。
“あなたの長所=PR”まで、質問に対し回答しきれていません!
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常に目標を設定し挑戦します。例えば、大学時代 サッカー部では、日々の練習でも自分で目標を決め、取り組むよう心掛けていました。
大切にする価値観と自己のPRが、うまく直結されています!
「自分に合った会社」に出会う面接の心得-①
面接官へ自己PRするには、一つでも多く質問してもらうことが重要!そのためには、言葉のキャッチボール、つまり会話が必要です。まずは、面接官の質問をよく聴いて、何を問われているのか?しっかりつかみましょう。
じぶんを伝える!
- 事柄や背景の説明は、最小限に!
自分の思考や行動、学びや成長に重点を置こう!
企業が面接で知りたいことは、学生の皆さんがどんな人なのか?その人柄です。アルバイトの経験や、部活・サークルでの活動内容などをいくら話しても、あなたの人柄は一向に伝わりません。
面接における質問例「学生時代に力を入れたことは?」
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飲食店のアルバイトです。新しくオープンした店舗だったのでとても忙しいお店でした。しかし、一緒に働く人は仲が良く、楽しくできました。
事柄を伝えるだけでは、あなたの“人柄”は伝わりません!
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アルバイトでは、お客様を満足させる接客に力を入れました。他のお店に出向き接客の研究をし、何度も練習を繰り返しました。
主語を自分にし、自身がどう成長したか?を織り交ぜよう!
「自分に合った会社」に出会う面接の心得-②
中小企業では、よりチームとしてのまとまりを大事にするため、人柄は、重要な選考基準です。自分が何を思い・何を感じ、どんな行動をし、どう成長したか?自分を正しく説明できるのは、自分しかいないのです。
そのためには事前の、自問自答といった準備がとても重要!これまでの経験をしっかりと振り返って整理しておきましょう。
伝え方を意識しよう!
- 教科書通りの伝え方をする必要はない!
- 「話す」ではなく、「伝える」ことを意識しよう!
面接で話す内容も確かに大切ですが、それをどのように伝えるか?も、実は重要です。話している内容がどれだけすばらしくても、表情が暗く、声が小さくては相手に伝わりません。
面接における質問例「志望動機を教えてください」
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御社の理念に共感したため、志望しました。高い技術力にも魅力を感じています。会社の雰囲気も良く、ここで働きたいと思いました。
相手の説明だけでは、あなたの熱意は伝わりません!
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私は、御社で高い技術力を身につけ、新しい価値を生み出したく志望します。御社の理念と同じく、私も、新しいことに挑戦することを自分の信念にしています。
自身の思いが相手の理念とシンクロし、熱意が感じられます!
「自分に合った会社」に出会う面接の心得-③
履歴書に書いたことを暗記し、スラスラ話せたとしても、あなたの入社したい気持ちは相手に伝わるでしょうか?間違えずに、詰まらず話すことよりも、自分が入りたいという気持ち、伝えたい思いが、どうすれば相手に届くのかを意識してみましょう。
ただ話すのではなく、相手に伝えるという意識を持つなど、面接での姿そのものが一番の自己PRでもあります。
面接は、その場で取りつくろうものではない!
“ふだんのあなた”の良さを、相手に伝えられるよう日常生活から習慣づけておこう!
このように、面接はコミュニケーションのスキルを総動員して挑まなければなりません。面接対策を何度も繰り返し面接のプロを目指すのではなく、日常生活から自分の話し方、聴き方、言語などを意識して見直し、コミュニケーションスキルを高めていくことが必要です。
事前と終了後の作業を頭に入れておこう!
- 面接事前チェックリスト
- 自分の経験、思考、行動、成長の整理をした
- 応募先の企業情報、仕事内容について整理をした
- 応募先と自分の接点を理解した
- 挨拶や立ち居振る舞いを確認した
- 表情や身だしなみ、持ち物の最終確認をした
- 面接後チェックリスト
- 自己理解について不足していることを整理した
- 業界・企業・職種情報で不足していることを整理した
- 自分の企業の接点を改めて整理した
- 自分が応募先でどのように働いていきたいかを整理した
- 次の面接に向けての行動目標を設定した
- 【執筆】
- キャリアサポートオフィスprocess
代表 星野 宏氏
大学時代は音響を専攻し、バンドのレコーディングやイベントの企画、PAから演出・運営を学ぶ。
卒業後は、メーカーで生産管理・物流管理の仕事を経験後、物流業界の人事に転職。社内の安全衛生管理や労務管理、採用管理を行う。
2012年に独立。人間関係形成を目的とし、官公庁や企業、教育機関、民間団体などで、メンタルヘルスやハラスメント、コミュニケーションをテーマに研修を担当。
2016年4月から、文部科学省事業「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」(通称 COC+)の就業支援コーディネータとして、日本福祉大学で勤務。大学生向けのインターンシップやキャリア形成企画立案、学生と地域とのコーディネートを行い、2017年4月からは、同大学でキャリア開発の講義も担当している。