株式会社菅原設備様
コロナ禍のテレワークってどうしている?編
- 株式会社菅原設備
- 所在地:津島市元寺町三丁目21番地2
- 事業内容:給排水衛生設備工事業(給水排水工事、水廻り全般工事、浄化槽設備工事、リフォーム・メンテナンス工事、水道設備工事)
- 【ひと育ナビ・中小企業ナビ】
- http://www.aichi-hito.jp/company/index/783
全社員で取り組む、テレワーク。
- 取材班
- テレワークの導入をしようと思ったきっかけは何ですか?
- 菅原社長
- 10年くらい前に社員から育児と業務の両立をするために、在宅勤務をさせてほしいと相談を受けたことがきっかけです。
- 取材班
- 新型コロナウイルスの流行前からテレワークの導入を実施していたのですね。
- 菅原社長
- そうですね。どこでも仕事ができるような環境を作ることで現場や社内とのやりとりの効率も上がるということで始めました。主に設計・事務職・営業職をメインにテレワークを活用しています。
- 取材班
- テレワークを導入するに当たって不安や心配事はありましたか?
- 菅原社長
- 業務の取り次ぎ方など不安はいろいろありました。不安なことはその都度定期面談などで社員たちと話し合いながら解決するよう心がけています。
- 取材班
- 社員としてはどう感じましたか?
- 社員Tさん
- 理解ある会社だと感じ、感謝の気持ちと急に出社できない日があっても、他の社員に迷惑を掛けなくてよいと安堵(あんど)しました。このコロナ禍で「テレワーク」という新たな働き方が世の中に広まり、周囲の理解を得て育児と業務の両立がしやすい社会になってほしいと思います。
建設業界が迎える、新しい転換期?
- 取材班
- テレワークを始めるに当たって難しかったことは何ですか?
- 菅原社長
- 社員からの理解です。テレワークを始める必要性やテレワークを誰から始めるのかなど、社員から理解を得ることに1番苦労しました。特に建設業界は紙の書類に押印が必要不可欠なので、リアルでやる必要があったのです。
- 取材班
- “完全なテレワークの実施“はまだまだ難しいですね。
- 菅原社長
- こういった取材やセミナーのおかげで、ようやくオンライン形式に切り替わっていく転換期に来ています。これから建設業界にも新しい風が吹きそうな感じですね。
人と人のつながりを大切に。
- 取材班
- テレワーク導入のメリットは何だと思いますか?
- 菅原社長
- 大きく分けると2点あります。1点目は、社員の声から労働環境を変えられるということを社員に伝えられたという点。2点目は確保できる人材の幅が広がったという点です。
- 取材班
- 人材の幅とは?
- 菅原社長
- これまでは、本社周辺に在住の人材しか採用できていませんでした。このテレワークを活用すれば、どこでも誰とでも仕事ができるので確保する人材の幅が広がり、中小企業が大きくなるためのきっかけになると思っています。
- 取材班
- テレワークを導入したことによって、社員としてどのようなメリットを感じましたか?
- 社員Tさん
- 通勤時間にかかる時間がゼロなところです。
私は自宅から会社まで往復で1時間30分かかるので、自宅でテレワークができることにより、時間的にも精神的にもゆとりが生まれています。また、子供の学校行事があるときも、その時間だけ外出することが可能なので働きやすい環境だと思います。
- 取材班
- テレワークを活用することで、社員同士のコミュニケーション不足などはありましたか?
- 社員Tさん
- 最初はメールのみのやり取りだけで、打合せなどは出社時のみでした。黙々と自分の仕事のみをこなす感じで社員同士のコミュニケーションは取れていなかったと思います。
- 菅原社長
- 最近はビジネスアプリ「LINE WORKS」を活用しており、細かいメッセージや、WEB会議も行っていますので、そういったところで社員同士のコミュニケーションを図るようにしています。また人と人のつながりを大切にしているので、できる限り週1回は全員が顔を合わせるように心がけています。
- 取材班
- 今後テレワークを活用していく上で、改善したい点はありますか?
- 菅原社長
- 現在、限られた社員しか外部からサーバーにアクセスができないようになっているので、まずは全社員がテレワークを活用していくために、1番肝となる“ルール作り”を進めていきたいですね。
コンプライアンス違反が1番怖いので。
テレワークを手段で終わらせない
- 取材班
- テレワークを導入・活用していく上で、大切なことは何ですか?
- 菅原社長
- テレワークはただの手段。まずは会社全体でテレワークの必要性や、外にいても仕事ができることの簡単な仕組みについて話し合うことが大切だと思います。みんなで話し合って理解することが重要かなと思います
- 取材班
- ありがとうございました。