vol.3
モノづくりには、チームプレーが不可欠。
製品の平準化を高水準で達成するため、
徹底的な情報共有に取り組む“自立型社員”たちの現場に注目してみました!
今回の取材協力 エイベックス株式会社
- 事業内容
- 自動車関連部品(A/Tバルブ、ブレーキ、ミッション、エンジン部品)建設機械部品(高精度小物 精密切削/研削加工部品)の製造
- 会社の強み
- モノづくりの現場で、「自前で何でもできる人材」の育成をしています。“変化”を恐れない、自立型社員が活躍しています!
ここに注目! 「お仕事の魅力」
- 高精度な製品を扱う樋口さんの現場では、技術やノウハウの平準化が鍵となる!
- そのためには、常に進化や成長し続ける仕組みづくりが不可欠!
- 変化を恐れず、「自前で何でもできる」人材がイキイキと躍動するその現場とは?
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1日の始まりは、“ほうれんそう”から!
毎朝、部署内で朝礼を行い、当日の生産状況や会社からの展開事項を、チームリーダーからチームメンバーへと報告します。
各部署が抱える課題や改善点を、1日の始まりである朝礼において「報告・連絡・相談」し、集約・共有し合うことで、“自立型”へ向けた1日がスタートダッシュをきります。 -
情報交換
“念には念を”が、確かな品質を育む!
全体朝礼の後、研磨に携わるスタッフのみで、前日加工分に対する残品確認を打合せします。
ここでは、製造する製品を切り替えた際、製造を終えた製品が残ってしまっていないか?生産を管理しているシートを確認し、異常がなかったか?何か変わった点はないか?を技能員から報告・確認をし、情報交換をします。
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前日加工分の測定結果をダブルチェック!
各設備を順にまわり、技能員が測定した寸法が正しく測定されているかどうか赤ペンチェックを入れます。差異があった場合、状況の確認に加え、業務平準化のため技能員に共育します。
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部署間連携
全社一丸のスローガン「後工程はお客様」!
こうしたダブルチェックにより、異常や不具合に気づいた場合は、すぐに品質部門や後工程の部署に連絡をし、連携しながら処置をします。
「後工程はお客様」という考え方のもと、次工程に喜んでもらえるモノやサービスを提供できる製品を生産しています。
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リレー同様、バトン渡しこそ慎重に!
いよいよ、我が社自慢の職人技が発揮される製品加工です。私の部署では主にセンタレス研削盤を使い製品の研磨を行います。加工前の準備や設備調整は現場役職者の仕事ですので、立ち上げ準備をしてから技能員へバトンタッチします。
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引き渡し
不具合時こそ、会社の実力が試される!
設備に関する異常が見つかれば、すぐに技能員に確認し対応します。速やかな原因究明も、日頃から部署の垣根を越え、確認・共有を一貫してこそ成せる技です。
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時には、“憎まれ役”にも喜んで!
突発で設備の調子が悪くなったときは、設備を止めて役職者が対応します。状況の吸い上げや変化点など技能員に聞き込み、修理・保全を行います。対応した後は標準化を図り、仕組みに落とし込んでいきます。
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平準化
“三現主義”が、自立型社員を育てる!
同じことが起こったときに、自分がいなくても対応できるような仕組みを現場の声を盛り込みながら作成します。
基本は、やはり「三現主義(現地・現物・現認)」ですので、率先して現状把握に努めます。
週に一度、社内の2S(整理整頓)+清掃に対する意識向上を目的とした2S実行部隊の活動に参加!
その日に発見したこと、悩んでいること、同じ部署の仲間とはよく議論する。
メンバーは製造部門のサブリーダー。毎月2S+清掃に関するテーマを決め、技能員やパートさんに役割を振り分け、報連相をしながら職場カイゼンをしていきます。
技能員とは定期的に進捗確認を行ったり、アドバイスを与えることによって、コミュニケーションを図りながら目指すべき姿に近づけています。この活動を約一年続けてきましたが、各部署でのカイゼン案件や困りごとをこの実行部隊で共有できるので、製造部門としてのボトムアップにも繋がってきていると感じています。